ETFって何?!ETFの方が手数料安い?!
このまま投資信託の積み立てを続けて大丈夫なのー?
・・と聞かれたら迷わずこう言います。
このまま投資信託の積み立てを継続してください!
投資を始めたての時はETFで運用している人が、投資上級者っぽく見えるんですよね。
私も「わざわざETFで運用してるからには理由があるのだろう・・ETFの方がよいのでは? 」
・・と考えたこともありますが、今現在、私は投資信託で運用しています。
今回は、投資初心者の方に「投資信託」をおすすめする3つの理由を解説します。
- ETFと投資信託で迷っている方
- ETFと投資信託の違いを知りたい方
それではよろしくお願いします。
初心者がインデックス投資で大事にすべきものは?
インデックス投資で最も大事なことは「続ける」ことです。
忙しくて投資どころではない時も、嫌なことがあって投資どころではない時も、家族や友達と遊んでいる時も、投資に興味が薄れて忘れてしまった時も、自動的にインデックス投資は継続されている。
初心者がインデックス投資を「続ける」ためには、それくらい簡単でやることがないことが望ましいと思っています。
20年とか続けるなら、やることない方が嬉しいね
特に最初は複雑なことは避けて楽に続けるべきだね
確かに。
最初に行き詰まるとやる気なくす・・
ETFと投資信託の違いは?
ETFと投資信託はいずれも株式や債券の詰め合わせパックであり、複数の投資家から集めたお金を運用会社が代わりに運用してくれる金融商品です。
この2つが根本的に異なるのは、「上場している」か「上場していないか 」という点です。
※ETFは「Exchange Traded Fund」の略称であり、日本語では上場投資信託と言います。
上場有無によるETFと投資信託の違いはこちらです。
ETF | 投資信託(ETFを除く) | |
---|---|---|
上場・非上場 | 上場 | 非上場 |
取引時間 | 証券取引所の取引き時間 | 原則15時までに申し込み |
取引価格 | 市場での時価 | 1日1回算出される基準価格 |
最低取引価格 | 売買価格 | 100円 |
取引通貨 | 米ドル(円貨決済も可) | 円 |
売買手数料 | 必要 | 不要(ノーロードの場合) |
信託報酬 | 安い | ETFより高め |
分配金 | 受取 | ファンド内で再投資 |
自動積立 | 非対応 | 対応 |
ETFは上場してるから、一般的な株式と同じように売買できるんだ。
投資信託はどうやって買うの?
証券口座のHPから注文すると翌日の基準価格で購入できるよ
投資信託は取引時間内の動きはなく、リアルタイムの売買もできません。
注文を出した当日は売買金額(基準価額)は公表されてないため、注文した翌営業日に確認することになります。
(投資信託によっては、翌営業日ではない投資信託もります)
ETFと投資信託では、どちらが優れている、どちらが劣っているという訳ではありませんが、初心者のインデックス投資としておすすめできるのは投資信託と考えています。
初心者に投資信託をおすすめする3つの理由
①ETFは自動&定額積立に不向き
そもそも、ETFは自動積立に対応していないケースが多いので毎回手動で買付することになります。
「手動で買い付ける」ことは、実はとてもエネルギーが必要な作業なのです。
次の決算悪そうだな・・とか経済指標がわるいな・・とか不安に思うと株を買う手が震えるときもあります。
あなたはメンタルが弱すぎよ・・
確かにそうだけど、メンタル弱いのは僕だけじゃないはず!
この作業を手動で何年も続けることは大変に難しいことなので、インデックス投資を続けるには自分の意志に関係なく買付してくれる仕組みが望ましいです。
仕事や家事・育児などで忙しくて買付を忘れてしまう心配もなくなります。
どうしてもETFで自動積立をする場合は、SBI証券の米国株式・ETF定期買付サービスなどが選択肢となります。
あるやん!ETFの自動積立!
ちょい待ち!話は最後まで聞きましょう!
「来月から毎月1万円を積み立て投資に回そう!」と決めた場合、ETFでは対応できません。
ETFは上場しているので1株の価格が決められているため、その1株の価格が最低売買価格となります。
主要なETFの1株価格はこちらです。(2023年3月現在)
ETF | 内容 | 1株の価格[ドル] | 1株の価格[円] |
---|---|---|---|
VT | 全世界 | $87 | 11,745円 |
VTI | 全米 | $193 | 26,055円 |
VOO | S&P500 | $354 | 47,790円 |
これらのETFは毎月1万円以下の少額積立投資は成り立たないですし、毎日価格が変動するので定額の積み立て投資もできませんが、投資信託なら最低売買価格は100円です。
自動&少額&定額の自動積立を続けるなら、強く投資信託がおすすめします。
②ETFの分配金は再投資が手間
分配金って・・?
説明するよ!
運用によって得られた収益を決算ごとに投資家(投資信託の購入者)に分配するお金のことです。
ETFを保有していると分配金を定期的に受け取ることになります。
一見、分配金を受け取れるETFの方が嬉しいようですが、実はそうではないんです。
貰える方がいいに決まってるじゃん!
まぁまぁ、落ち着いて聞いてくださいな。
資産を効率よく形成していくためには分配金も投資に回していく方がよいので、もらった分配金は再投資することになります。
ETFの場合、この分配金の再投資をいちいち手動で対応しなければならず、これが大変に手間なのです。
一方で投資信託は分配金は受け取れませんが、損しているわけではありません。
投資信託は分配金を受け取ることなく、そのままファンド側で運用してくれています。
投資信託は楽チン!
③ETFは複利効果が弱くなる
しかも貰った分配金で追加購入すると複利効果は弱くなるんだよ
わかるように説明せよ。
分配金も株式の収益なので、入金された時点で約20%の税金が発生します。
そのため、再投資できるのは、分配金で受け取った額の80%になってしまいます。
ETFは分配金が入金される度に20%の税金を払い続けなければいけないですが、投資信託は入金されずに元本に上乗せされ続けるために複利効果を最大限に活かすことができます。
ETFは信託報酬が安いというメリットもあるので一長一短ではあります。
まとめ
今回は初心者の方がインデックス投資をするときにおすすめできる商品 という視点で、ETFと投資信託を比較しました。
結論として、投資信託を強くおすすめします。
理由は簡単で手間がかからずパフォーマンスも同等だからです。
- ETFは自動&定額積立に向いていない
- ETFの分配金は再投資に手間がかかる
- ETFは分配金の税金により複利効果が弱くなる
今回は「初心者のインデックス投資という切り口」で比較したために投資信託を強く推すことになりましたが、ETFと投資信託は一長一短がありどちらが優れているわけではありません。
今回の記事がETFと投資信託の選択で迷う方の参考になれば幸いです。
私は新規購入は投資信託(オルカン)1本で運用します!
以上、最後までお読みいただきありがとうございました!