インデックス投資を始めたいけど、いったい何を買えばいいの?
…と聞かれたら、迷わずeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)をおすすめします。
2年間インデックス投資を実践していますが、もっとも無難に堅実な資産形成できる銘柄だと実感しています。
私はこれまで米国株と全世界株式を半分ずつ購入していましたが、
2023年以降は eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) に1本に絞りました。
今回はインデックス投資初心者におすすめできる全世界株式 通称オルカンの魅力を紹介します。
- 初めてのインデックス投資でどの銘柄を購入しようか迷っている方
- 全世界株式へ投資するメリットや将来的な運用予測を知りたい方
- いくつかある全世界株式の投資先の中で、なぜオルカンが選ばれているのか知りたい方
それでは、よろしくお願いします。
オルカンってどんな銘柄?
投資信託の説明書(交付目論見書)にはこのように記載があります。
三菱UFJ国際投信 交付目論見書より
- MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行います。
- 主として対象インデックスに採用されている日本を含む先進国および新興国の株式等(DR(預託証書)を含みます。)への投資を行います。
なんのことかわかんないー!
だねw
わかるように解説していくよ!
簡単にいうと、国内・海外先進国・新興国すべてを含む「全世界の株式」を投資対象とするインデックスファンドです。
地域を限定しない全世界の株式へ投資することで、世界経済の成長による恩恵を享受できます。
まだわかりにくいと思いますので、掘り下げて見ていきましょう。
たった1本で全世界の株式に分散投資
2022年9月末時点の 対象インデックスの国・地域はこちらです。
こ、こんなにたくさん?!
先進国は23か国、新興国は24か国で合わせて計50か国に分散投資することになるよ。
たくさんの国に投資できるのはわかるけど、まだイメージできないな・・
じゃあ、次は構成比率を見てみよう!
こちらは対象インデックスの国・地域別構成比率です。
あんなに国があったのに・・・アメリカが半分以上ある?!
この比率は ”時価総額加重平均” に従って決められているんだよ
時価総額加重平均の場合、各国の市場規模(時価総額)の大きさに比例して、全体の中で占める割合を決定することになります。
最も市場規模が大きいアメリカが62%となるため、オルカンを買った場合は半分以上は米国株を保有することになります。
でも株価って毎日変わるよね?
この割合ってずっと同じなの・・?
よく気付いたね!
インデックスファンドの最大の強みもそこにあるんだよ!
インデックスファンドの最大のメリットは変動する市場規模を自動的に構成比率に反映してくれることです。
オルカンでは1年に2回のリバランスの時期が設けられています。
仮に、アメリカ市場が縮小したらアメリカの構成比率を小さく、中国やインドの市場が大きくなったら中国やインドの構成比率が大きくなるよう、自動的に調整がされる仕組みです。
どこが伸びるかは誰にもわからないので、分散投資で市場平均を取りに行きたい!
という発想で投資するのであれば、インデックス投資で全世界株式を選ぶことは、とても合理的な選択となります。
どれくらいの利回りが期待できるの?
実際の過去の利回りはこちらです。
6か月 | 1年 | 3年 | |
---|---|---|---|
リターン(年率) | -0.74% | +5.01% | +12.69% |
直近6か月は世界的な株安に伴いマイナスとなっていますが、3年の長期で見るとプラスですね。
オルカンはまだ新しい投資信託なので3年分の実績しかありませんが、連動先のMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスの過去20年の実績からは、
オルカンの利回りは5~7%が目安とされています。
あくまで過去の実績なので、将来的にどうなるかはわからない・・ということは頭に入れておこう!
全世界株式インデックスファンドの魅力
インデックス投資歴2年の私が思う、全世界株式インデックスファンドの魅力は2つです
- 未来に左右されない無難な投資ができる
- 無難なのに充分な資産形成ができる
未来に左右されない無難な投資ができる
全世界株式インデックスが素晴らしいのは「勝つ国をわざわざ選ばなくてよい」という点です。
このグラフは1900年以降の各国の時価総額を比率で表したものです。
1900年初頭はイギリスの時価総額比率が最も大きいので、イギリスに投資していた人が勝ち組です。
1980年代は空前のバブルで大躍進した日本に投資していた人が勝ち組でした。
そして今現在はアメリカに投資している人が勝ち組です。
30年後、50年後にどの国が1番伸びているかなんて誰にもわかりません。
わからないことを考えるのはやめて、いっそのこと全世界に丸ごと投資してしまうのが全世界株式インデックスファンドです。
しかも、市場規模に従って構成比率が変動しますので、どの国の成長も取り込めてしまいます。
私も2022年に米国株が下落した時は、このまま米国株を持ち続けていいのか不安になりました。
下落していく株を買い続けることが難しいことを身をもって体験したね・・
この経験から以降の新規買付は自動的にリバランスしてくれる全世界株に絞ったんです。
無難なのに充分な資産形成ができる
でも全部買うってことは、資産形成のスピードは遅くなるってこと?
そう思うよね。
次は全世界株式による資産形成をシュミレーションしてみよう!
上述の通り、全世界株式の平均利回りは5~7%となります。
これは充分な利回りですが、仮に利回り5%で毎月5万円を積み立てた場合にどうなるか、見てみましょう。
20年で資産2,000万を突破します。
30年後には資産4,000万を突破します。
積立額を倍の10万にすると30年で8,000万を突破。
利回り7%で算出すると、30年で資産は1億2000万を突破します。
じゅ、充分すぎます
20代なら40年ほど投資できるから、資産はもっと増えそうだね。
もっと早くから投資しておけばよかった・・
全世界株式(オルカン)を推す理由
ここまで全世界株式の魅力をお伝えしていますが、実は全世界株式に投資できる投資信託は複数あります。
代表的な投資信託はこちらです。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
- たわらノーロード 全世界株式
どれを選んだらいいの?
僕なら「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」をおすすめします。
投資信託を選ぶ時は、
- 信託報酬が安い
- 信頼性が担保されている
という観点で選ぶことがおすすめです。
それぞれ比較してみましょう。
低コストで運用できる
それぞれの投資信託のコストはこちらです。
投資信託 | 信託報酬 |
---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) | 0.1144% |
SBI・V・全世界株式 インデックス・ファンド | 0.1438% |
楽天・全世界株式 インデックス・ファンド | 0.212% |
たわらノーロード 全世界株式 | 0.132% |
オルカンが最安なのね。
パフォーマンスが同じなら安い方がいいね!
投資信託を管理・運用してもらうための経費として、投資信託を保有している間に投資家が支払い続ける費用です。
各投資信託のパフォーマンスが同じであれば、信託報酬が安い方が確実に運用成績が良くなります。
そして、もっとも低コストで運用できる全世界株式の投資信託がオルカンです。
「eMAXIS Slimシリーズ」は「業界最低水準の運用コストを目指す」というコンセプトのため、今後さらに低コストの商品が登場しても追随してくれることが期待できます。
運用コストを選んで無駄な出費を避けよう!
オルカンの信頼性について
投資信託の信頼性を図る基準は人ぞれぞれではありますが、純資産額は指標の1つになると思います。
純資産額の比較表がこちらです。
投資信託 | 純資産額 |
---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) | 9328億円 |
SBI・V・全世界株式 インデックス・ファンド | 203億円 |
楽天・全世界株式 インデックス・ファンド | 2567億円 |
たわらノーロード 全世界株式 | 48億円 |
ここでもオルカンがトップ!
純資産額が1位ということは、もっとも購入されている全世界株式の投資信託ってことだね。
純資産額は投資家が、その投資信託を購入するごとに大きくなります。
すなわち、もっとも売れている(信頼できる)投資信託と言えると思います。
ちなみにですが、「Fund of the Year 2022」で第一位にも選ばれていたようです。
まとめ
今回は、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)をおすすめできる理由をまとめました。
- 未来に左右されない無難な投資ができる
- 無難なのに充分な資産形成ができる
- 低コストで運用できる
- 投資家から信頼性(純資産額)が高い
ノーベル経済学賞を受賞した現代ポートフォリオ理論によると、全世界株を買って現金比率だけ注意しておけばよいと発表されています。
また、インデックス投資の生みの親も全世界株をすすめていたようです。
私はこれからもオルカン1本の投資を続けるつもりです。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました!