こんにちは。育太郎(@sodatetaro) です。
株式投資と副業で資産5000万を目指している30代パパリーマンです。
インデックスへの積み立て投資をしながら、テンバガー(10倍株)を目指して日本の個別株にも投資しています。
私が株を始めたのは2020年。
この時は日本のマザーズ指数がとにかく凄かったんです。
コロナウイルスが猛威を振るう中で、日本は他国に比べて被害が少なく、投資対象として注目を浴びたこと、
コロナ渦で需要が増したIT・通信関係などを手掛ける小型グロース企業が急伸していたことが主な理由でした。
初心者の私は、急騰しているマザーズ指数の上昇が一時的な恩恵だとは思いもせず、個別株に200万もの金額をほぼ一括で投資したことが惨事の始まりでした。
当然、株価は急落して、私のお金は資産はピーク時で約100万が溶けました。
当時は辛かったですが、あの時にこういう買い方をしていたら とか、こういう心境で株を買う時はヤバい とか、失敗したからこその学びがありました。
これから投資を始める方々が、この記事を読むことで同じような失敗を避けれるように、含み損100万の絶望の中で学んだことを記事にまとめます。
こいつホンマにあほやなぁ…と思いながら読んでいただけると幸いです。
それではよろしくお願いします。
200万分の株を買った経緯
当時の私は最速でお金持ちになる気満々!
毎日、10倍になる株を見つけることばかり考えていました。
「10倍株を1,000万買ったら1億なるやん」って真剣に考えてたんです。(アホすぎる
だから200万分の個別株を買った時も、
200万も買ってしまった ではなくて、
200万しか買ってない、これじゃ億に届かない という心境でした。
もちろん、何も考えずに買ったわけではないです。
自分なりに勉強して下落したらどうするか、業績が悪化したらどうするかは考えていました。
当時の私が考えていた完璧(と錯覚していた)作戦を紹介します。
完璧と思っていた薄っぺらな作戦
10倍になる株の選定
当時の私が読んでいた本です。
この本には10倍株を探す指標が書かれています。
- 売上成長20%以上(4年で2倍)
- 営業利益率10%以上
- オーナー経営者で筆頭株主
- 上場5年以内
これらを満たせば必ず10倍株になるわけではないが、これらを満たしていた10倍株が多かったということです。
「これを探せば10倍株に巡り合える!」
「もしならなくても2~3倍には増えるでしょ!」
「もし下がったら早めに売ればいい!」
と思った私は、これらの項目を満たす株を血眼で探しました。
そして見つけたのは、この2銘柄。
- IPS(4390)
- No.1(3562)
IPSはこれから経済発展が期待でき人口も増え続けているフィリピンで、これから本格整備されるインターネットに関わる事業をしていました。「未来のソフトバンク見つけちゃった☆」って感じでした。
No.1は日本企業の7割を占める中小企業を相手にセキュリティ関係のビジネスに注力しています。これまでの売り切り型からストック型に業態が変化しつつあるので、「会社が大きく転換する前の超優良株みっ~け☆」って感じでした。
個別株でのドルコスト平均法で購入?
個別株を買うにあたり気を付けたことは、一度に買いすぎないことです。
一度に買ってしまうと、値動きの荒い小型株で痛い目を見るのは火を見るより明らかですからね。
当然ですが、個別株でもドルコスト平均法を忘れずに、堅実に100株ずつ買うことを心掛けました。
(当時の私はミニ株とかネオモバイル証券だけだと思ってたので100株が最小購入数)
堅実に100株ずつを、大体1か月くらいで合計200万買いました。
あれ?
1か月?
ドルコスト平均法って時間分散して継続して買い続けるから意味あるんでしたよね?
たった1か月?
これは…
もはや一括投資!!(爆
ここからは言い訳ですが、
この時、日本株の小型グロース株は絶好調。
買いたい株の値段もぐんぐん上がっていました。
株価が上がるごとに、「なぜあの時に買ってなかったんだ」という後悔が積み重なります。
「自分だけ乗り遅れている!早く買わなきゃ!」という焦る気持ちが強くなります。
でも、「ドルコスト平均法でゆっくり買わなきゃ」という考えもありました。
その結果、一括で買いたいのを我慢して100株ずつ小分けに買いましたが、焦っているので買い集めるスパンが短くなってしまい、実態は一括投資となんら変わらない状況になっていました。
株価が下落した時のシュミレーション
私の基本スタンスは バイ&ホールド です。
だから基本は買ったら持ちっぱなしの作戦です。
唯一、売るとしたら決算内容から企業成長の見込みがないと判断した時だけと決めてました。
その前提の下落時のシュミレーションとなります。
私が IPS を購入した時のメモ。
(この時のIPSの取得単価は約3,000円です。)
株価が下落したらひたすら買い下がる という作戦で、2,500まで落ちたら安すぎるから少し多めに買おうという素敵な作戦(;´Д`)
なんて陳腐な作戦なんだっ!(恥
この時の私は「1000万を10倍にして1億ゲット」が頭にあったので、まだまだ買い足りないという感情でした。
業績が悪くなっていない時の下落はチャンスだ!
業績が悪くなっていないのに下落し続けることはない!
安く買えるから下がることはラッキーだ!
…としか考えていませんでした。
実際の下落中は身動き取れず、、
私が買ってから株価はどう動いたかというと、
①IPS
②No.1
華麗な高値掴み!!(逆に凄い!
私が買ってから間もなく下落トレンド突入!
いやぁ、やっぱり素人が買うことを焦るタイミングはテッペンなんですね。
どっちも約1年弱の期間をかけて半値くらいまで落ち続けました。(悲劇
でも、私は下落時のシュミレーションはしてましたので、それに伴って買い増し♪
…とはいかなかったです。
「株価が更に下がる可能性は?」
「決算近いけど、悪かったら株価は大きく下がるよね?」
「今追加したら決算直後に大幅下落したら耐えれないのでは?」
「買い増すとしてもその後でよいのでは?」
「いや、そもそも業績の成長も陰りが見えたら売らなきゃ!大損失だ!」
たぶん、初期の投資額が200万とかじゃなくて、50万くらいなら悪くないタイミングで買い増しできてたんじゃないかなぁ、と思っています。
決算は悪くなかった(と思っていた)ので、株価はいずれ上がると考えていました。
となると含み損の状態で売るのはもったいない。
一方で必ず株価が上がるわけではないので、リスクを考慮した買い増しもできない。
結果、身動き取れず、何もできませんでした。
何もできずにただ毎日株価を眺めるだけ。
含み損を抱えて初めて、自分のリスク許容度を超えていたことに気付いたわけです。
含み損100万の学び
①自分のリスク許容度は「衝撃的に」少ない
ぶっちゃけ初心者は、自分のリスク許容度は限りなくゼロだと思ってるくらいでちょうどいいです。
ですが、ゼロだと投資ができないので、個別株の場合はご自身の想定の1/10程度だと考えるくらいでよいかと思います。
私は1000万投資する前提で200万でも耐えれませんでした。
そして実際に含み損を抱えないと、正確なリスク許容度はわかりません。
私は、今回の経験はとても辛いことでしたが、大きな損を抱えた時に、どこまでのリスクまで許せるか、許容できるリスクを超えた時に自分がどういう感情になるか、どんな行動をとるかを知ることができたのは良い経験となりました。
まぁ、自分のリスク許容が低すぎることがわかったので、個別株に投資できなくてひたすらインデックス買っていますけどね。
②「置いてかれたくない」で買うと負ける
投資の神様 ウォーレン・バフェット氏はこう言ってますね。
皆が貪欲になっている時に恐れ、皆が恐れている時に貪欲でありなさい
断言しますが、私みたいなド素人が強気になっている時は、周り(ヤフー掲示板やTwitter、YouTube)に煽られている時です。
周りが弱気だったら当時の私は200万も買っていない、というか一切買っていないと思います。
だって自分で判断できるだけの知識も経験もないから。
しかも株価が上がって行ってて、「これ以上高くなったら置いてかれるー!」という状態で買ったのだから、もうそりゃ皆が貪欲のピークになっている時に買っていることになります。
バフェットの言う、皆が貪欲になっている時に一括投資しているわけですから、私の華麗な高値掴みはある意味当然なのかもしれません。
③少量でゆっくり買う の「規模感」が大事
私は少量でゆっくり買うことは心掛けていました。
にも関わらず、約1か月で個別株という高リスクな商品を200万も購入していました。
しかも買っている時は、これで十分に時間分散していると錯覚していました。
時間分散できていないと気付いたのは株価が大幅下落した後です。
個別株の値動きは激しく、数か月単位でトレンドが大きく変わって倍になったり、半値になったりするのに、100-200円しか上下していない状態でリスク分散ができているわけがありません。
私が次に個別を買い集めるとしたら、数か月から数年単位で、ミニ株でちょこちょこゆっくり買い集めると思います。
最後に
最初に買った200万分の株ですが、今でも持ってます。
一度も売ることも追加もせずに、そのままです。
今は10~20万の含み損で推移しています。
期待通りの業績を出してくれているので、個人的には期待しているので、ギャンブル枠として持ち続けると思います。
やっぱり将来的には10倍株になると、今でも思っています(諦めが悪い
ただし、新たに投資するのはインデックスだけにしています。
今後も、資産公開の記事で個別株の状況を報告しますので、損してたら「あほやなぁ」と笑っていただけますと幸いです。
また、これから個別株を始める方にこの記事が少しでも参考になれば嬉しい限りです。
以上、ありがとうございました。